組合の興り


兵庫県でのボルト・ナット産業の興り

ボルト・ナットの生産は、兵庫県を代表する地場産業の1つです。

一般には、ボルトとナットは一体のものと思われがちですが、兵庫県の場合、実は、それぞれが異なる歴史背景から誕生しました。明治時代の重工業の興りに源流を求めることができる神戸地区(現在の神戸市兵庫区、長田区で発祥)のボルトの生産と、江戸時代から続く鍛冶職人の伝統を引き継ぐ姫路地区(現在の姫路市白浜町で発祥)のナットの生産との2つの流れです。

 

神戸地区のボルト生産は、兵庫県内の造船、鉄道車両、製鉄、機械などの大企業からの旺盛な需要を背景に、産地を形成するまでに発展しました。一方、姫路地区のナット生産は、丸製ナットの生産を経て、全国に先駆けてホーマーナット設備を導入するなど生産技術の革新と合理化を重ねて、量産体制を確立した結果、全国でのシェア獲得に成功し、産地を形成するまでに発展をしました。

 

ボルト・ナットの生産は、現在に至るまで、兵庫県から地場産業としての指定を受け、県内主要産業の1つとして、地域の経済や雇用に大きく貢献をしています。

【関連リンク】こちらでも詳しく紹介がされています。

兵庫県(工業振興課)HP 工程図あり(https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr09/jibasan/33.html

電子じばさん館 主に姫路地区のナットの生産が詳しく書かれています。(http://himeji.jibasan.jp/nut/index.html

兵庫県のボルト・ナット産業の今

現在でも、地区ごとに、ボルトを主に作る事業が始まりの組合員と、主にナットを作る事業が始まりの組合員に大きく分類をすることができます。

それぞれに、いち早く、経営の革新に取り組み、不況等の数多くの荒波を乗り越えて来た高い技術力を保有する企業が組合員として加入しています。

ボルト・ナットの標準品の生産では、JISなどの規格を守り、徹底した管理の下、品質を保持し生産をしています。

 

一方、高度化するものづくりに対応するため、発電用タービン、新幹線など、より信頼性が求められる分野において、付加価値の高いボルト・ナットの生産に重点を置く組合員が時代の進行と共に増えて来ました。これらの特殊品は、大型化、精密化など、顧客によって形状・性能が異なるため、色々な種類のオーダーメイドのボルト・ナットを生産しています。

 

また、最近では、鍛造、熱処理、機械加工、表面処理など、ボルト・ナット生産に必要な要素技術を活かして、トンネルのボーリング装置の部品や自動車用部品など隣接分野の製品等の開発を行う組合員もいます。

 

当組合の組合員が生産するボルト・ナットとその生産技術から生み出された製品は、世界中のあらゆる分野で使用されています。以上に挙げた分野の他、自動車、バイク、船舶、建機、高速道路の橋梁など数を挙げれば切りないほど、あらゆる分野で活用されています。私たち組合員は、今なお、ボルト・ナットの生産を通じて、縁の下から経済、社会のさまざまなシーンを支えています。

【関連リンク】

一般社団法人日本ねじ工業協会 規格や全国の状況について(http://www.fij.or.jp/topics/